読書記録#1 インタープリターと情報文化学部
更新日:2020.07.05
作成日:2008.10.10
ふと図書館に寄って、目についたので読んでみたところ、ちょっと気になる部分があったためエントリーを書いてみる。
まず、「インタープリター」という言葉に惹かれた。インタープリターとは、専門家と非専門家との間の架け橋となる存在である。これは、まさに佐野先生がおっしゃっていた、情報文化学部の目指すところじゃないか!と思った。2年生のときに僕が考えた(というよりも考えさせられた。)、情報文化学部とは何かでは、分離融合を掲げ、媒介力、情報スキル、言語力をキーワードに常識ある知識人を目指す。という考えに至った。そのまさに媒介力がまたここでも出てきたのだ。
本書では、「lay expert」(本当の専門家ではないが、あることに関して十分に広く知っている人)という、言葉が出てきた。こういう人が、産業や経済などを巻き込んで、公共空間に議論の場を作ることそれこそが重要になってくると述べている。
非専門家の意見を専門家に伝える媒介者が、「インタープリター」であって、それになるためには、
- ある分野に対しての基礎的な能力
- コミュニケーション能力
- 外国語
が必要になってくると述べている。
昔、佐野先生が言っていた、専門家と専門家の間に入る人材が不足している話は本当だったんだと改めて思ったが、いまいち現実的に何ができるかはイメージできない。
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