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【Tableau】データ準備におけるTableau DesktopとTableau Prep Builderの使い分け

更新日:2023.05.05 作成日:2020.01.25

Tableau Prep Builder

Tableau DesktopTableau Prep Builderは両方とも結合、ピボット、クリーニングなどの処理が行えます。この2つのツールはどのように使い分ければよいのでしょうか。

以下は2018年に公開されたホワイトペーパーですが、今のバージョンのTableau Desktop / Tableau Prepでも有用な情報でしたので、ポイントをまとめてみました。

Should I use Tableau Prep or Desktop for data prep? The answer: Why not both? | Tableau Software

使い分けを一言でいうと、「解決したい問題が単純な場合はDesktop、複雑な場合はPrep」です。

Tableau Prep Builderを利用するケース

主な目的が、下記のデータ準備に関わるタスクのうち1つ以上当てはまるのであれば、Tableau Prep Builderを利用する目安となります。

  • データの探索
  • データの整理
  • データの統合
  • データの再構築

1. データに対して複雑な再構築と統合が必要な場合

例えば、データ分析を行う前に、以下の処理が必要だと仮定します。

  • データは複数ファイルに分かれていて、ユニオンが必要
  • データが横持ちになっていてビポッド処理が必要
  • マスタテーブルと結合させて、コード値から名称取得が必要
  • ある項目に入っている値は、表記揺れがあるため、名寄せが必要

Tableau Desktopでも単純な結合やピボットは可能ですが、上記のような複数ステップを実行するには向いていません。データ準備のステップが多い場合は、Tableau Prep Builderを利用します。

Tableau Prep Builderであれば、上記の作業をドラッグ&ドロップで簡単に処理できます。

2. データを受け取る人が複数いる場合

以下のホワイトペーパーでは、財務と営業の例が挙げられています。

Should I use Tableau Prep or Desktop for data prep? The answer: Why not both? | Tableau Software

財務と営業は同じ販売データを利用した分析を行いますが、それぞれ見たい情報が異なります。

  • 財務は、個々の注文の粒度でコストを把握したい
  • 営業は、個々の製品の粒度で調査したい

同じ販売データから2つの部門の分析粒度に合わせたデータを作成することもできますが、データ加工の部分が重複します。

このようなケースの場合は、Tableau Prep Builderを利用します。1つの販売データに対して共通のデータ加工を実施し、2つの部門に合わせたデータを出力するフローを作成します。

Tableau Desktopを利用するケース

主な目的がデータの探索、整理、統合、再構築ではない場合は、Tableau Desktopを利用します。

Tableau Desktopにも十分なデータ準備機能が備わっています。最初から、Tableau Desktopを利用することで、素早く分析のフローに移ることができます。

まとめ

  • Tableau DesktopとTableau Prep Builderの使い分けのポイントは、目的と問題の複雑さ
  • 目的がデータ分析前のデータ準備であれば、Tableau Prep Builder
  • 目的がいち早くデータ分析を行うことであれば、Tableau Desktop

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