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「DevLounge.jp」開発者のためのオンラインイベント参加メモ

更新日:2023.05.05 作成日:2021.04.24

「DevLounge.jp」開発者のためのオンラインイベント

2021/04/24(土)に開催された開発者のためのオンラインイベント「DevLounge.jp」を視聴したメモです。

DevLounge.jp - connpass

事前に「DevLounge.jp」のノベルティグッズもいただきました。

タイムテーブル

DevLounge.jp (デブラジ)は、エンジニアリング界をリードする著名人が「いま話を聞きたい」開発者を直接指名し、日頃なかなか聞けない開発トピックについて語り尽くすオンライントークイベントです。

イベントでのトークは、業界のトップエンジニアの方々が雑談するというもので、Podcastを聴いているような気分で参加できました。 タイムテーブルは下表の通りです。

開始時間セッション名話を聞く人話を聞かれる人トークテーマ
13:00Opning SessionSongmu(松木 雅幸)川口 耕介#作るならOSSかSaaSか ほか
14:00Session A-1piqcy(久保 隆宏)那須野 薫#強化学習から得た人生の知見 ほか
Session B-1海野 裕也Kazuki Ohta#B2B企業の開発文化、B2Cとの違い ほか
15:00Session A-2山口 能迪藤村 大介#OKRエンジニアあるある ほか
Session B-2石川 洋資(@_ishkawa)成田 一生(@mirakui)#企業成長とエンジニア組織の変化 ほか
16:00Session A-3小橋 昭文渡部 慎也#中長期的な観点での技術・組織への投資 ほか
Session B-3k_katsumi(岸川 克己)松田 明#技術顧問業と大学のノート係 ほか
17:00Session A-4あんちぽ(栗林 健太郎)力武 健次#20年-30年スパンでのインターネット ほか
Session B-4Wantedlyエンジニア-#デブラジ裏話 ほか
18:00Closing Sessionmhidaka(日高 正博)古川 陽介#テックコミュニティ ほか

各セッションのメモ

作るならOSSかSaaSか

  • OSSとSaaSではプロダクトを作る頭の回路が異なる
    • たとえばOSSにおけるコア部分のAPI設計は、何度もレビューをしながら作り上げるが、SaaSでは一生懸命考えるのはむしろ害悪になる(後から直せばよい)
  • プロダクト作りで大切なこと
    • オプションを作るのは迷っている証拠
    • デフォルトが最適であることを自信をもって打ち出していく
  • OSS
    • プラグインシステムをいかに作るかが大事
    • 「他の人が自分の夢を載せられる」Social Structure / Network Effect
      • それをやることを邪魔しない
      • やったことが他の人に触れる仕組み
    • 自分に妥協しない人は、人にも妥協しない
    • ヨソからの刺激が必要
      • 同じ思想の人が集まると、考えが固まってしまい、ブラインドスポット(死角、盲点)ができてしまう
  • SaaS Mackerel の事例
    • 最初からグローバル対応を打ち出していたのがよかった
  • 世界に出る場合は、「技術」だけでなく「ブランディング」が重要

「プラグインシステムをいかに作るか」の話のくだりで、「他の人が自分の夢を載せられる」という表現が印象に残りました。 また、「オプションを作るのは迷いである」というのはSaaSのポイントだと感じました。

強化学習から得た人生の知見

  • 「具体」と「抽象」を行き来する
  • 強化学習のエージェントは決して諦めない
    • エージェントは報酬を得るために「諦めない」
    • あまり遠い報酬だとうまくいかない
      • その場合は内発的な報酬がないといけない(好奇心・チャレンジするモチベーション)
  • Sim-to-Real
  • 局所最適に陥った時どうするか
    • まったく新しいことを(考えないで)やる
    • 過去失敗したことを時間が経ってから(考えないで)やる
  • 新型コロナが我々に与える影響
    • 我々も社会のエージェント
    • システム(環境)が変わり、取りうる選択肢が変わった
    • 世の中の変化以上に、自分自身を変えていかないといけない

強化学習エージェントの「高い報酬を求めて諦めずトライする姿に感化される」という話では、私も健気なエージェントを想像してしまいました。 成功するまで試行し続けることが重要ですね。

企業成長とエンジニア組織の変化

  • めっちゃ凄い人に入ってもらう
    • Aクラスの人はAクラスの人を呼んでくる

Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。
Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる。 ──シリコンバレーの格言
A-level people want to work with A-level people. B-level people tend to hire C-level people ──Silicon Valley proverb

  • スタートアップらしさが薄まっていく
    • Cookpadがスタートアップらしさを失い、面白くなくなるのを防ぐのが使命
    • 「情熱的であること」が小手先のスキルよりも大事
    • オフィス移転
      • 集まって開発することを推奨する(わいがや)
      • 当たり前だがリモートの時は(コミュニケーションにまつわる)無駄な作業が多かった

スタートアップから大きな企業になっていく過程の組織・採用に関する話に興味をもち聞いていました。 エンジニアが少ない中でのシニア採用、そこから新卒中心に切り替えていくタイミング、「スタートアップらしさ」を失わずに組織を作るという話は、普段は聞けないので面白かったです。

20年~30年スパンでのインターネット

池袋西武のマイコンコーナーは凄かったという話に出てくる人々が本当に凄い人ばかりでした。 誰かに語れるだけの仕事をしてみたいですね。

まとめ

冒頭でも記載しましたが、トップエンジニアの方々が思い思いに話をする内容を気軽に聞けるイベントで面白かったです。 パネルディスカッションなどとは違い、エンジニアの方々で話を展開するので素の部分で話を聞けた気がしました。

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