[デブサミ2018夏]ソーシャルゲームを分析せよ!〜社内分析チームの立ち上げから学んだデータ分析のための組織と技術
更新日:2019.04.27
作成日:2018.07.27
得られるもの
- 分析部署を立ち上げる方法
- データ分析エンジニアになる方法
- 事業会社に頼られるアナリストになる方法
背景
- 市場のレッドーシャン化
- コンテンツのリッチ化
- 売上 = ユーザ数 x 課金率 x ARPPU
- アクティブユーザー数 = 既存 新規 離脱ユーザ
- 離脱ユーザ数 = 既存 x 離脱率
- コンテンツのリッチ化- アサインできるプランナー、ディレクターの数が少なくなる(希薄化)
- 分析チームの出番!
 
- 課題- 個人に依存しない運営の改善
- プロモーション効果の測定
 
Agenda
- 社内分析チームが生み出す価値
- データ分析のための組織と役割
- データ分析を支える技術
社内分析チームが生み出す価値
- 現場に寄り添ったソリューション (現場で、実行可能なもの。方向性が合っているもの)
- 標準化(知見の横展開とデータの相互比較)
- 現地化(確立した分析の現場への落とし込み)
データ分析チームの難しいところ
- データ分析の価値は見えにくい- 直接的な成果を生み出さない- ゲーム:=> 直接課金に繋がる
- 仮説が立てられたので、このような施策を打つのはどうか- 分析結果が効果に繋がったのかがわからない
 
 
- 控えめに言って半分は空ぶる- ここに問題はなかった。試行錯誤の中で、結果が出てくる。「半分は問題はありませんでした」を成果として理解してもらうのがつらい
 
- お互いの背景知識に差がある
 
- 直接的な成果を生み出さない
データ分析会社との違いは?
- 現場の事情
- ドメイン知識
- 利用頻度: 継続的(定期健康診断) / 一時的(精密検査) 一回やって終わりになってしまう
- 組織の目的: 現場が抱える課題の解決 / 高度で専門的な分析の提供
標準化 vs 個別化
- 個別化をすると、分析チームの価値である横展開ができない。遠くなってしまう。- どこに落とし所を作っていくのか
 
KPI
- L1(ゲーム間で共通のもの)- 経過日数別DAU
 
- L2(ゲーム共通として、参考になる指標)- アクション別DAU
- クエスト進捗率
 
- L3(ゲーム特化、カスタマイズ、ゲーム間では比較できない)- PvPキャラ使用率
 
溢れる仕事
- データ分析は継続するもの、でも各プロジェクトから新しい分析が増える。でも、全て継続しなければならない
- いずれ業務が溢れる
=> 確立された分析は現場へ下ろす(ダッシュボードで現場でみられる、現場で回せる仕組みをする)
何をやらないかが重要
- データ分析を必要としていない顧客とは組まない- 売れてるゲームなら、どんどん施策を打っていったほうが売れる
 
- ただのデータの取り出し屋さんにならない- いろんなデータをとってくれる便利屋さん
- 分析する時間がなくなっていく
 
データ分析のための組織と役割
- 共通部門として作った- シニアアナリスト(現場は何をしたらいいのかわからない、ふんわりとした期待をもっている)- 現場が何を課題としてどういう方針で対応すればいいのか (課題の抽出と、方針の決定)
 
- アナリスト- 手法をつかって、分析
 
- データサイエンティスト- 最新の手法を模索、R&D
 
 
- シニアアナリスト(現場は何をしたらいいのかわからない、ふんわりとした期待をもっている)
- データ分析チームだけでは、データ分析ができない- プロジェクト- プロデュース(KPIをもっている)
- ディレクター、プランナー プロジェクトの方向性を決定する人達
- エンジニア 手を動かす、データを取得する
 
- 共通基盤エンジニア(インフラエンジニア)- ログの分析、ダッシュボードの仕組みを作り込む
 
 
- プロジェクト
- チームとプロジェクトの距離- プロジェクトとは距離を置く- 標準化はやりやすい
- プロジェクトと遠いので定例などでヒアリングが必要
 
- 各プロジェクトにアサインする- 横の知見の共有がしづらい
- 現場の便利屋になりやすい
 
 
- プロジェクトとは距離を置く
- プロデュースが持っているふたつの数字に気をつけろ- 外向きの数字(大きめの数字)
- 内向きの数字(本当に達成しなければならない)
 
データ分析を支える技術
- ログ収集基盤- Producer kinesis Lambda Storage
 
- ダッシュボード
ログ収集基盤
- ユーザの行動ログ 
- fluentd -> Aggregator -> Storage(s3, mongodb, ) 
問題・課題
- データ欠損
- データ遅延- Aggregatorが仕事しすぎ- 収集
- 保存
 
 
- Aggregatorが仕事しすぎ
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