公開講演「AI時代の新しい思考法〜本当に幸せな働き方、新しい価値の作り方〜」
更新日:2023.06.18
作成日:2019.06.14
2019年6月14日に立教大学で行われた公開講演「AI時代の新しい思考法〜本当に幸せな働き方、新しい価値の作り方〜」に参加してきましたので、メモを残しておきます。
追記 2019/01/24にYoutubeで当時の様子が公開されましたので、以下にリンクを貼ります。
日時・場所
- 2019年6月14日(金)19:00~20:30
 - 立教大学池袋キャンパス11号館地下1階AB01教室
 
講師
概要
- AI時代の新しい思考法、本当に幸せな働き方、新しい価値の作り方
 - 『 仕事選びの「アート」とサイエンス 』の著者である山口周氏と『 1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法 』の著者である山口揚平氏が、AIの活用が本格化するこれからの時代において従来の貨幣経済だけに頼らない働き方、暮らし方、生き方を提示する
 
なんでこの講演を聞いてみたかったか
- 書籍をいくつか読んだことがある山口揚平氏の話を直接聞いてみたかった
 - AI時代の新しい思考方法とは?という点が気になった
 - 生存戦略のヒントになる情報を得たかった
 
本質的な問いは?「AI時代で生き残るにはどうすれば良いか」
- 講演参加前
- AIにできないことを極める
 - 自分自身がコモディティにならない
 
 - 講演参加後
- 役に立つ人材を目指しても、すぐにコモディティ化してしまう
 - 機械にはモチベーションが存在しない。ヒトは自分の好きなことを突き詰めるべき
 
 
山口周 氏 「役に立つけど意味がない」から「意味があるけど役に立たない」
- 過剰なモノは、価値がなくなる
 - 希少なモノは、価値が出てくる
 - 至る所でSolutionという言葉をよく聞く
- 「正解の叩き売り」が行われている
 - 正解 » 問題
 
 - こんまりメソッドが有名になっている
- 昔はモノが増えることに価値があったけど、現代はモノを減らすことに価値がある
 
 - 日本のガラパゴスケータイの例
- マーケットインを強力に進めた結果、どれもこれも同じ形になった
 - iPhoneに4兆円の規模の半分を持っていかれた
- なぜこういうことが起きたのか
 - 正しく正解を出してしまったため
 
 
 - Bullshit Jobs: A Theory 世の中はしょうもない仕事で溢れている
 - 日本は「正解」で戦おうとしているから価格競争に巻き込まれる
 - 「役に立つ」は効果関数で記述できる
- 「すぐに役に立つ」は「すぐに役に立たない」
 - この部分はAIがもっとも強い
 - 「役に立つ」ユーティリティを追求した結果、高機能リモコンのように複雑なものになっていった
 - 「役に立つ」は1つに収斂していく(Winner takes all, Googleの検索エンジンなど)
 
 - 「意味がある」は効果関数で記述しづらい
- アート、哲学
 
 
最近、ツイッターはもちろん、講演でも必読書として紹介しまくっていゆ山口周さん @shu_yamaguchi のワークショップ
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) October 3, 2018
Arts & Science Lab #1 Philosophy Workshop なんとか本題の前に間に合った。
「旅」の話≒「異化」の話≒「グランドツアー」の話。
- 「役に立つ」が評価されず、個人にとっての「意味」が重視させる世界になってきた
- 個人の想い、ストーリー、アート、センス、直感
 
 
モチベーションの話
- 大企業も次の時代の技術の開発をやってはいたが、ベンチャーに勝てるはずがない
- 大企業:上の人から言われてやっていた
 - ベンチャー:自分がやりたいからやっていた
 - モチベーションのある会社が勝つに決まっている
 
 - 天才と努力家
- 努力家は自分の嫌いな作業をやることを努力と呼ぶ => 努力なのでしんどい
 - 天才は自分の好きなことをやっているため、努力をしているという感覚がない => 楽しみながら作業している
 
 - マルニ木工
- Apple Parkの椅子を手がけた
 - 個人の想いを形にすることで貫通力が出る
 
 - バルミューダ
- 社長の私が欲しいものを作る
 
 
山口揚平 氏
- 何枚ものレポートを報告するのではなく、以下の2つの質問に答えることが大事だと気づく(22歳)
 - 1.この会社のエンジンは何?
- コア、ホットボタン、エッシェンシャル
 
 - 2.この会社の価値は?
- アブダクティブ
 
 
時代別の概要とそれぞれの成功者の特徴
- 昭和
- コンストラクション
 - 2次元
 - 3次元:空間を超える人
 
 - 平成
- オペレーション
 - 3次元
 - 4次元:時間を超える人(タイムマシン経営)
 
 - 令和
- シンクロニシティ
- 4次元
- BGC(Born Global Company)
 - ispace, Netflix, 世界同時多発(公開)
 
 
 - 4次元
 - ブロックチェーン
- 世界を上書きしていく
 - 5次元:全一性、全てが繋がっていることが前提の人
 
 
 - シンクロニシティ
 
ちょっと何をいっているのかがわからなかったが、なんとなく言わんとしていることはわかったような気がした。 世界同時多発的っていうのは、価値観が全世界で一緒になってくる。
注力分野
- ロボティクス
 - 医療
 - コミュニティ
 
パネルディスカッション
教養ブームについて
- 役に立たないことをやっていた人に価値が出るようになってきた
 - 「逆張り」
 - バーベル戦略を少し想起した
- マーケティング、ポジショニングの問題
 - 意識を相対化するためには教養が必要
 
 - 非言語での表現に解がある
- 言葉だけでは正しく伝わらなくなってきている
 - 正しく、解像度が伝わらない
 
 - ピア経済
- 誰と一緒にいると楽しいか
 
 
広告の話
- 役に立つことは15秒で伝えられる
 - 意味があることは、短時間で伝えることは難しい
 - パッケージがコンテンツを規定する
- パッケージ、デバイス、インターフェースに自分を合わせて行かないと生き残れない
 
 
オクターブの高い思考
- 具体的・実践的と抽象的の行き来
 
マインドフルネス
- Mindlessness
 - 「自己の生産性を最大化する」ということにフォーカスされているが本来は違う
 
今後
- 過去(歴史)を学ぶ事
 - トラックの違いを意識すること
 - 違うトラックに乗る事
 - 生き残るには、パッケージに合わせること
 
所感
- 解像度と聞いて、落合陽一氏を思い出した
 - 正直訳わからないことも多かったが、役に立つを突き詰めていった先には未来がない
 - 生存戦略を考える上で、参考になった
- 掛け合わせで、希少な存在を目指したい
 
 - 1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法を読み返したい
 
Action Plan
- 意味のあること = 自分の好きなこと。やっていて苦じゃないことを洗い出す
 
Related contents

BOOK
2022.08.06
『超没入: メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』でチャットのあり方を見直す

