ワールドカフェの問いを作るには?
- ワールド・カフェにおいて、大切な問いを作るためにはどう考えればよいか?
- ワールド・カフェにおいて、「問い」の設定が大切なのは分かるが、どのような「問い」を設定すればよいのか?
この2つの疑問を解決するべく、以下の2冊のワールド・カフェ本を読んで内容をまとめてました。
ワールド・カフェ~カフェ的会話が未来を創る~
出版社:ヒューマンバリュー
著者:アニータ ブラウン / デイビッド アイザックス / ワールド・カフェ・コミュニティ香取 一昭 / 川口 大輔
発売日: 2007/09/28
書籍「ワールド・カフェ カフェ的会話が未来を創る」では、問いをつくる際の留意点を以下のように述べています。
留意点
- 参加者が、ぜひとも話したくなるような問いを提示する
- 主催者がテーマに基づき、その時にどんな場を作りたいか?どんな対話が起こって欲しいかを意識して問いを作る
- 本当に大切なテーマに対しての目的意識、焦点、エネルギー、直接的な関心を向けられるようによく練ること
- オープンな問いにする(イエス・ノーでは答えられないもの)
- 直接的なアクション項目、あるいは問題解決を求めるものである必要はない
- 探求を引き起こすものであるほうがよい
- ポジティブな問いを立てる
- 力強い問いを作る
「オープン」「ポジティブ」「力強い問い」とは?
ワールドカフェの問いは、「オープンな質問」であることが必要なのは、間違いありません。なぜなら、イエス・ノーでは答えらないオープンな質問だからこそ、どんなものが考えられるか?など探求が引き起こされるはずだし、話しがいのある問いになりうるからです。
また、「ポジティブな問い」とは次のような話題を考える上で、意識が「ネガティブ」ではなく「ポジティブ」になるような問いにするということです。
ネガティブ、ポジティブとは具体的には次のようなものです。
- ネガティブな問い: 「なぜうちの学校はこんなにも問題が多いのか?」
- ポジティブな問い: 「よりよい学校とはどうあるべきか?」
この例だと、「うちの学校」-> 「学校全体」に視点を向けることで、範囲もより広く、上を向く、「ポジティブ」になることができます。
では、最後の「力強い問い」とはどんなものでしょうか?これも、本書の中で以下のように定義しています。
力強い問いとは?
- シンプルで明確な問い
- 発想を促す問い
- エネルギーが湧いてくる問い
- テーマに集中して探求することを促す問い
- これまでの仮説や思い込みを気づかせる問い
- 理想の状態、新しい可能性を開く問い
- より深い内省を促す問い
- 自分事として考えられる問い
「オープン」であり「ポジティブ」な「力強い問い」を考えることがワールドカフェを成功させる上で最も大事なことかもしれません。
ワールドカフェを実施しようとされている方は、ぜひ本書を一読されることをお勧めします!
参照図書
ワールド・カフェ~カフェ的会話が未来を創る~
出版社:ヒューマンバリュー
著者:アニータ ブラウン / デイビッド アイザックス / ワールド・カフェ・コミュニティ香取 一昭 / 川口 大輔
発売日: 2007/09/28
合わせて読みたい
Links in this post
「ワールド・カフェをやろう!」の事例からからみる目的と問い
ワールド・カフェをやろう 出版社:日本経済新聞出版 著者:香取 一昭大川 恒発売日: 2009/11/13 Amazon楽天市場Yahoo!ショッピング 書籍「ワールド・カフェをやろう!」には、企業・団体が実際に行なった事例が多く載っています。 ここでは内容をピックアップして、どんな目的やどんな問いを行なっていたのかをみてみます。
2015-07-05
ワールド・カフェ形式の振り返りをやってみた感想
組合のイベントで「ワールド・カフェ」の形式を用いて1年間の振り返りをやってみました。そのときに実施した形式と感じたことをまとめます。
前提 参加者 32人程度 ラウンド数 3ラウンド 問い 「誰かに組合の魅力を伝えるためにはどうすれば良いか」
2015-07-12